『宮崎のスプレーアーティスト』
皆さん今「夢中」になっていることはありますか?
今回紹介するのは偶然TVで観ていたスプレーアートに魅せられ夢中になり、現在そのパフォーマーとしての一歩を踏み出した都城市のYOSHIHIDEさんを紹介いたします。
【紹介文】
作品写真をご覧いただくと彼がこのスプレーアートを始めてからまだ一年半ほどということに驚かされます。
最初はスプレーアートのDVDを購入し始めようとしたものの納得できず、東京まで講習を受けに行き、その後は試行錯誤ととにかく沢山描くことで現在の作風を手にしてきました。
この一年半あまりで仕上げたのは100作品を超えるとの事。余暇を利用しての制作ということなのでかなりのハイペースといえるでしょう。
多くが100円ショップなどで揃えた具材を利用し、意外なほど短時間で作品を仕上げます。
制作のスピード感もスプレーアートの魅力のひとつのようです。
その特徴を生かして最近では人前で作品を仕上げるパフォーマンスも始めました。
勤務先が休みの日曜日が彼の主な制作時間。朝から楽しみな創作活動、しかし12時のサイレンが鳴るとその日は終了。
このような作業を行うとき「ノッテキタ」と思うとそのまま続ければよさそうなものですが、彼はピタリと作業をやめます。「夢中」とそこから引き返すバランスが矛盾なくYOSHIHIDEさんの中で共存しています。
別の例えでお話をすると、彼の作品の多くは天体や海のコラージュが多くを占めます。なぜ星空が多いのかと訊ねたところ「想像で勝手に描けるから」とのこと。
写実にのみ寄るのではなく、都合範囲で自分が納得できる力強さのような、ある意味いい“ヌキ”加減が繊細な作品とのギャップとなりYOSHIHIDEさんの作品の面白さになっています。
彼との話で『東の魯山人、西の半泥子』といわれた川喜田半泥子(かわきた はんでいし)の言葉を思い出しました。
「玄人は欲せざるに作り、素人は欲して初めて作る」
ストイックにのめり込むばかりではなく出来上がったものを純粋に『面白がる心』が今のYOSHIHIDEさんの出発点、そして大きな魅力になっているような気がします。
またあらためてYOSHIHIDEさんは実際描くパフォーマンスの現場を紹介していきます。