『自転車が変えた人生』
今から三十年ほど昔『クイックシルバー』という自転車を題材にした映画がありました。
『フットルース』で一躍スターとなったケビン・ベーコンの主演で、職や財産を失った青年が自転車を操るメッセンジャーとなって人生の再出発をするという青春映画です。
人は新たな道へと踏み出すときには己の力で遠くへこぎ出せる自転車を“相棒”とするのがベストなのかも知れません。
今回は40年前自転車による日本一周を果たした上村さんが現在理事長を務める日南市サイクリング協会の活動とこれからの上村さんの自転車とのかかわり方を紹介したいと思います。
【おはようサイクリング】
上村さんが日本一周を終えた翌年の昭和48年『おはようサイクリング』は始まりました。
実に今年42年目を迎えるこの会は、のべ参加者数7000人を超え、夏の日南市の風物詩のひとつともいえると思います。
初めの頃参加した幼い小学生がすでに後厄をゆうに越えてしまったことを思うと、この会の息のながさそして皆に愛される会だということが、おわかりいただけると思います。
皆で走る距離は5~6kmということですが、集合場所まで遠方から自転車で来られる剛の方もいらっしゃるそうです。
毎年7月の中旬から8月の後半までの日曜日に開催されるこの会、どなたでもご参加出来るということなので、日程がわかりましたらRecordBook宮崎のこのフェイスブックページでも皆さまにご案内したいと思います。
【日本列島二回目の自転車の旅】
前回の記事でも紹介いたしましたが、昨年から上村さんは今度は奥様とご一緒に自転車の旅を始められました。
日本一周の際に走られた土地・町を奥様と巡る…なんてステキな旅なのでしょう!今回は折り畳み自転車を担いで交通機関を利用して思い出の地を周ります。
いまのところ3分の1ほどの旅程をこなされていますが、冠婚葬祭や所用のある場合は戻らなければならないなど、今回は制約がかなり多く、前回のようにはいかないようです。
しかしとても良い旅をされているようで、上村さんは旅先の話をされる間、終始笑顔が絶えません。どうかお二人で楽しい旅をお続けください。
【旅の形は変われども】
今回上村さんを取材、そしてRecordBookで認定させて頂いたのは、この『こだわるけれど、とらわれない心』だったような気がします。この旅はまたいずれ別の形で特集し、ご紹介させて頂ければと思います。
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